Relife—シンプリストHaoの好きなものに囲まれた暮らし

インテリア・収納をはじめ、ファッション、フリーランスという働き方など、ライフスタイル全般について綴っています。

【タフティング】アーロンチェア用のチェアラグを作る

こんにちは。Haoです。
実はここ最近の暑さと湿度でHP(体力)が半分くらい削られている感じなので、正直「今じゃない」感がありありなのですが、冬の「アーロンチェアが寒い」問題を解決すべく、タフティングという技法でラグマットを作る体験に行ってまいりました。
(ちなみに今の季節のアーロンチェアは全く蒸れずに快適です!)

今回お世話になったのは、東京・根津にあるタフティングスタジオKEKEさんです。

kekerug.com

 

事前準備

体験の1週間前までに、下絵を提出します。

今の私のコンディション的にそこまで頑張れる自信がなかったので、至ってシンプルなデザインにしました(どうせ座ってしまえば見えないし…)

他の方の作品を見ていると動物が多い印象。最初は(飼っている)ハリネズミをモチーフにしようかとも考えたのですが、上に座ることを考えるとかわいそうな(痛そうな?)気がしたのでやめておくことに。

シンプル、とは言っても自分なりの(どうでもいい)こだわりはあって…。
色使いは、エストニアのタリンという街で見かけたこちらの建物のカラーから着想を得ています。

タリンは中世の面影が残る可愛らしい街なのですが、そんなところにあるこの現代的な建物になぜか惹かれてしまったのです。たまたまデザインの締切前日にタリンの話をしていたことから、この建物のことを思い出し、「グレー×三原色」となりました。

私の場合、インテリアを決めるときに、こんな感じで過去の思い出からアイデアをもらうことが多いです。わざわざ現地で記念となるお土産を買ったり、写真を飾ったりしなくても、ふとした拍子に当時のことを思い出すきっかけとなるし、自分の年表のような空間ができあがるから、というのがその理由。
PinterestやInstagramで好きなデザインを探すのもいいけれど、自分のスマホの写真アプリの中から探すのもオススメ!過去の自分が感銘を受けたデザインが眠っています。

体験当日の様子

まずはKEKEさんがどういった経緯でこの体験スタジオを運営しているのかというお話から始まりました。

私はてっきり韓国・中国あたりが発祥なのかと思っていたのですが、徳島県では数十年も前からラグ作りが行われていたと聞き、びっくりしました。ただ、高齢化による職人数の減少に悩まされているそう。そこで、ラグ製造の文化を存続させていくためにMIYOSHI RUGさんという徳島の会社と共同で始めたのが、今回私が参加させていただいたワークショップ、というわけのようです。

その後、タフティングガンの扱い方についてレッスンを受け、下絵を専用の布に写していきます。

通常はプロジェクターで投影したものを油性ペンで書き写すのですが、私の場合、アーロンチェアのメッシュ(ペリクル)部分にピッタリ合うサイズで作りたいという希望があったため、事前に型取りをした布を持参してサイズ合わせをしました。
アーロンチェアの座面が曲面になっているため、やはり(水平に撮影した)写真だと採寸値と誤差が出てしまったので、型紙を持ち込んで正解でした!

下書きが終わったら実際に打ち込んでいきます。

直線、カーブ、塗りつぶし方などを実際にやってみながら教えてもらえるのですが、なかなか思った方向に操れない…。特にカーブが難しい…。
かなりシンプルなデザインにしておいてよかったと思うのでした。

私は当初、タフティングガンをペンのように自由に動かせるものだと思っていたのですが、実はミシンのように前にしか進めないとのこと(考えてみれば当たり前なのですが)。つまり、下から上へと打っていくことになります。

こちらが表面(打ち込みは裏側から行います)。
なんかそれっぽくなってる!ちょっと感動。

一通り打ち終わった後の裏面。
(右のグリーンのやつは、時間が余ったので急遽2個目のラグとして作らせていただいた「人工芝」。え?って感じですよね。でも疲労困憊で何もいいアイデアが思いつかなかったんです。)

こちらが表面です。よく見ると丸がいびつだけど、味があると言えばアリでしょうか。

この後、裏面の処理(のり付け作業)をしてから、自宅まで送ってもらえることになっています。実際に敷いてみるのが楽しみ!
(届くのは2週間〜1カ月らしいので思いっきり「夏」ですが……笑)

終わった後のこと(余談)

作り終えたばかりの時は達成感であまり気づかなかったのですが、少し(2時間後くらい?)経ってから、とにかく手がだるい。
肩も、腕も、指も全部だるい。
スマホを持つことすらしんどい。

でも、この感覚、初めてじゃなくて、よーく考えてみたら、大工仕事後の疲労感と同じだということに気づいてしまったのでした。。。
(コロナを機に私のインテリア熱が再燃していた頃、庭にセルフビルドの小屋(DIY作業用の部屋)を建てると言い出した父。一時期、そのお手伝いをしていました。資材を握りしめて動かないように持っている的な作業が多かったので、腕と指の疲労が半端なかったのです。)

実はレビューにも「筋肉痛になった」との声がちらほらあり、少しは覚悟していましたが、振動する機械に負けじと予想以上に無駄な力が入ってしまっていたようです。
この記事は体験の翌日に手のリハビリを兼ねて書いていますが、タイピングしながら指がつりそうになっています。

というわけで、タフティング、めちゃくちゃ面白いですが、めちゃくちゃ疲れるので体調が万全の時にするのがおすすめです!

私も、もう少し涼しくなってから、第二弾として背面部分を作ろうと思います。
(実はどうに固定するかが課題なのですが…今回作った座面用のラグが届いたら色々と実験してみるつもりです。)