Relife—シンプリストHaoの好きなものに囲まれた暮らし

インテリア・収納をはじめ、ファッション、フリーランスという働き方など、ライフスタイル全般について綴っています。

フリーランスとして自分の「好き」を大切にしながら働くために

こんにちは。Haoです。フリーランスの翻訳者をしています。

「好き」という気持ちを大切にすることを心がけるようになってから「暮らし」はすごく整いました。ただ、同じことを「仕事」ではなかなか実現できずにいます。

やはり、自分次第でどうにでも変えられる「暮らし」に比べ、相手がいる「仕事」において「好き」で満たされた環境を作っていくのは難易度が高いです。が、不可能ではないはず。

今日は、私が直面している課題と、気持ちよく仕事ができるようにするために取り組んでいること・これから取り組もうと思っていることをご紹介します。

 

私が直面している課題

ズバリ言うと、「思っていることを言えずに我慢してしまった結果、何のために働いているのか分からなくなってしまった」ことです。

フリーランス翻訳者といっても、私の場合、基本的には翻訳会社に登録して、その会社から案件を紹介してもらうという形でお仕事を受けています。

この仕事を始めたばかりの頃、「与えられた仕事は断ってはいけない」ということをどこかで耳にしました。とにかく経験を積むことが大切だし、1回断ると次から仕事が回ってこなくなる、といった理由だったかと思います。

この考え方も確かに正しい部分もあるし、フリーランスの立場は弱いといったこともあり、翻訳業界の新参者としてその「心得」に従ってきました。翻訳会社から無茶な要求や納得できない条件を提示されたり、苦手な内容の案件が回ってきたりすることがあっても、お断りしたい気持ちをぐっと抑えて引き受け続けてきた結果、翻訳者として働くことにやりがいを感じられなくなってしまったのです。

実は、フリーランスになる前の仕事を辞めることになった理由も、自分とは理想とする方向が異なる組織で働くことに疲れてしまったことにあります。もちろんどんな仕事でも自分の成長や将来につながる我慢は必要だと思いますが、私は「自分のしていることに納得感を持つこと」や「相手と想いを共有し、同じ方向を見て進むこと」ができないと、どうにも頑張れなくなってしまうようです。

仕事だから割り切る、というのが苦手だし、仕事だからこそちゃんと魂のこもったものを提供したいという思いがあります。

 

やりがいを感じながら気持ちよく仕事ができるようにするために

1. きちんと思っていることを伝える

思うところがあってもぐっと堪えてきたけど、このままでは何も変わらない。
自分の気持ちを誤魔化して「YES」と言い続けるのはもうやめようと思い、少しずつ自分を変え始めています。

例えば納期。今まではちょっと厳しいけれど、徹夜で頑張ればなんとかいけるという案件はそのまま引き受けてしまいがちでしたが、体力的にも厳しいし、何よりやっつけ仕事になってしまっている気がして申し訳なく思っていました。

そこで、試しに1日程度延長してほしいと伝えるようにしたところ、案外OKをもらえるケースが多いです。また、スケジュール的に合わず結果的にお断りすることになってしまったとしても、次からも別の案件をいただけています。あれ、私は今まで何を我慢していたんだろう?

そして案件の内容についても、こちらの希望をそれとなく伝えてみたところ、「そのような案件が発生したときにはぜひお願いします!」と言っていただけ、実際にそのような案件に携わることができました。さらに「他にも興味関心あるものがあれば是非お知らせくださいね」とまで声をかけていただけて、思い切って言ってみてよかったと思いました。

(たまたまいつもの案件とはジャンルの違う案件の依頼を受けた際に、「本件はいつもの案件とは内容が異なるものでしたが、楽しく作業させていただきました。実は〜にも興味関心があり、以前は〜なんかもやっていました。もしそのような案件が今後ございましたらご紹介いただけると嬉しいです」といった趣旨のことを、さりげなく納品時のメールに織り込んだだけです!)

次は、金額面の交渉を頑張ってみようと思います。実は、取引中の会社の中に、消費税を払ってくれない企業があるのです。金額がどうこうというよりも、そういった扱いをされていることが悲しい…。おかしいと思うことには声をあげ、納得できる形で仕事に取り組めるようにしたいです。それで今後のお取り引きがなくなってしまったとしても、きちんと私の価値を認めてくれて、私も好きだと思える方々と一緒に仕事ができる環境が整う方がずっといいと思います。

 

2. 案件を選ぶ

与えられた案件は全て引き受けている状態はサステナブル(持続可能)ではないし、やっぱり自分で案件を選びたい、依頼者と直接コミュニケーションが取りたいという気持ちが強いので、案件ベースでの受注や依頼者との直接契約に挑戦してみようと思います。

やっぱり、自分が前向きに、楽しく仕事ができる案件の方が、気持ちよく仕事ができるから、それだけインスピレーションも浮かんできて、よい訳に仕上がると思うのです。お互いその方がいいはず。

ちなみに、翻訳って機械的に一語一句訳出するのではなく(中にはそういう案件もありますが)、原文を読み、自分の中に落とし込んで、それを別の言葉でアウトプットする、という作業の繰り返しなのです。そのため、いかに原文を深く理解し、その思いに寄り添えるかが一番大切だと、私は考えています。

また、翻訳会社という第三者を間に挟まずに依頼者と直接やりとりできれば、考えや方向性の擦り合わせなんかもしやすくなるのではないかと期待しています。

ただ案件ベースでの受注やクライアントとの直接契約では、もっと翻訳スキルや専門性を磨き、成果物(訳文)の品質に自信を持てるように努力を重ねていくことはもちろん、自分がどんな形で貢献できるのかを明確に示せるスキルも求められます。
(↑ここが大きな課題……頑張ります!)

 

3. 複業体制にする

現実的に、1日8時間、週5日、ずっとパソコンの前で黙々と作業を続けるのは正直しんどいと感じることがあります。

また、私の専門分野が一般的に翻訳の需要が高い分野ではないため、「好き」な分野だけに特化して引き受けるのが難しいという事情もあり、仕事をする時間のうち「翻訳」に費やす時間を少し減らしたい(お断りしたい案件に費やしている時間を、別の「好き」なことのために使いたい)と考えています。

具体的には、インテリア・収納関係のお仕事。
またアイデアが完全に固まってはいませんが、「好き」という気持ちを大切にする暮らしの実現をサポートできたらいいなと考えています。

これまでとは別の分野で実務経験を積むことで、関連した翻訳案件を受ける際にも役立ちますし、収入の柱が複数になることで、1の「きちんと思っていることを伝える」ことや、2の「案件を選ぶ」ことも気持ち的に楽になると思います。

 

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少し長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

「好き」という気持ちだけでは仕事は務まらない。これは事実だと思います。
でも、「好き」という気持ちがなければ良い仕事はできない、というのが私の考えです。

理想のワークスタイルを実現するには、まだもう少し時間がかかりそうですが、一歩一歩進んでいきたいと思います。これからも見守ってくださると嬉しいです。